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ウイスキーうんちく教室 [旅行]

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キリン・ディスティラリー 富士御殿場蒸溜所 見学

10/15にキリンの御殿場蒸溜所へ行って来ました。
小田急線で新宿から特急一本で御殿場まで行けるので、他の蒸溜所と比べると行きやすい蒸溜所です。
ここでは「ウイスキーうんちく教室」と銘打ってウイスキー造りに関する説明会を年に数回ほど行っているのですが、今回はコレに参加してきました。
当日の朝は御殿場辺りで激しい雨となり、乗っていたあさぎり三号が松田で40分も出発を見合わせるアクシデントがあり少々焦りましたが、昼食をコンビニのおにぎりで誤魔化しつつ何とか開催時間には間に合いました。
最初は工場見学から。
場内を清潔にする為と服が汚れないようにする為に紙製のコートと帽子が支給され、通常とは反対回りで見学コースを回ります。

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最初は蒸溜塔。通常の見学ではポットスチルを窓越しに見る事になりますが、我々は作業所内まで入って見学を行います。
ポットスチルは全部で四基。シーバス社のストラスアイラ系との事で、粗溜釜二基、精溜釜一基と展示用一基があります。粗流釜はストレートヘッドで精溜釜はバルジタイプとなっていて、アームはどれも若干上向きになっていました。
残念な事に作業所内は撮影が禁止で、濃度の高いアルコールがある場所ではストロボ等で万が一にも発火しては危険と言う事で禁止になっていました。
さて、工場内ですが面白い事に、ポットスチルの横に見慣れないステンレスの蒸溜釜がありました。
実はその蒸溜釜は焼酎用でウイスキー用のポットスチルと並んで置いてある事は何となくおおっぴらにしたくないのだそうで、通常の見学では説明していないとの事。
その作業所をさらに奥へと進むと、とたんに室温が上がり稼働中のバッチ式蒸溜器がありました。稼働しているので蒸溜器にある丸い窓を覗くと蒸溜液が沸騰する様子を見る事が出来ます。
バッチ式蒸溜器は銀色の円形ですが、内部はやはり銅製とのことで、五階建て程の高さがある大きな円筒が四本並んで建っていました。
この蒸溜塔の組み合わせでライトタイプ、ミドルタイプ、ヘビータイプのグレーンを作り分けているそうです。
ライトタイプはブレンデッド向け、ヘビータイプはバーボン風向け、ミドルはグレーンウイスキーとそれぞれ使い分けているとの事。
蒸溜の次は糖化と発酵タンクの見学。ここは窓越しの見学でサラリと流し、次に樽場の見学。

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ここではキリンが熟成に使用している樽の説明で、ここでは比較的小さなバレルと呼ばれる樽のみを使用しているとの事で、小さい樽の方が原酒と樽の接合面積の割合が大きく、熟成でも樽由来成分が溶け出しやすいと考えて小さい樽を使用しているそうです。
さらに樽場では30年モルト原酒と20年グレーン原酒を直接樽から出しての試飲も行う事が出来ました。
グレーン原酒は素晴らしかったのですが、モルト原酒は…。まあ私的には残念かなあと言う味わいでした。
さて工場見学はここまでで終了。次はいよいようんちく教室。

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ここで各種原酒や五大ウイスキーを飲み比べや、製造工程の違い、製造方法等の座学を聞きます。
各自のテーブル前には九個ティスティンググラスが並び、それぞれモルトニューポット、グレーンニューポット、モルト原酒、グレーン原酒、フォアローゼズ、クラウンローヤル、ジョニ黒、ブッシュミルズ、富士山麓樽熟50が入れられています。
キリンの取り扱っているウイスキー五種や蒸溜所の原酒の組み合わせは魅力的に思ったのですが、とても残念な事に全てのグラスは加水して20゚まで度数を下げてあり、原酒そのものを味わう事が出来ませんでした。
ここはやはり加水せずに原酒のままを試してみたかったですね。おそらくこの様な教室に申し込む人はウイスキーを飲み慣れている人だと思うし、そうでない人は自分で薄める事もできるので、残念でなりません。
最後に質疑応答で終了時間となったのですが、キリン傘下の軽井沢蒸溜所に関するきわどい質問も飛び出しましたが、それでも終始和やかに教室は終了となりました。
その後は蒸溜所の売店で、富士山麓18年とシングルグレーンを有料試飲。

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その他の無料試飲もあったのですが、今回はパスしてシングルグレーンと限定のピュアモルトを一本購入してきました。ピュアモルトは蒸溜所創立20周年の記念ボトルで20年ものでは無いのが残念。


さてさて、御殿場蒸溜所の感想ですが、もう一度行きたいか?と問われると、少々難しいかもしれないですが、一度は行っておいても良いかなって感じでしょうか。

これで見学した蒸溜所はニッカの余市・宮城峡、サントリーの白州、キリンの軽井沢・御殿場の計五カ所。
残りは山崎と秩父と信州と明石と....あとどこだったっけ。
タグ:見学
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